悪徳探偵入門
最近、私が打合せや派生業務に忙しいために現場で一人新しい調査員をつかうことにした。
もともとは中国地方の中堅業者で働いていたので即戦力だし、本人もとてもまじめだったので良いスタッフになると思っている。
そうは思ってはいるが、その彼がうちは「悪徳探偵社」だという風評をたててしまったので驚いた。
ことの成り行きは紹介の事案だったので着手金+功報酬で2週間の調査を受任したのだが、まじめな彼の働きで一週間足らず
で結果は出た。
うちでは報酬を全額貰うまでは途中経過の報告は一切しないことにしている。
結果を聞いて報酬を支払わない者が多いからだ。
そこで調査の報告書と残金を交換することにしているのだが、彼は調査中もクライアントに状況を全て方向しており、結果も全て
伝えてしまっていた。
そこで「早く調査結果がでたのだから残金を返せ」となった訳だ。
申し訳ないが、予定よりも早く調査結果を出せたのは当社のスキルであって、報酬は契約通りに支払ってもらうのが当たり前だとおもっているが、クライアントによってはそれは通じないらしい。
彼が以前いた調査会社ではそのような事態はなかったようだが、これは地域性なのか?
いずれにせよ、返金どころか報酬を支払ってください、という請求を私は立てたのだがその結果「御社は悪徳探偵社だから訴える」という内容証明が届いた。消費者センターに電話をしたということなので逆にこちらから消費者センターに電話をして、主張をしたところ「契約に不備はないので返金義務はありませんね」とのことでさらに「公にいうことではないですが請求するものはしたほうがいいですよ」と言われた。
読者の方はどう思うだろうか?
確かに早く終わったという報告を受けたら支払ったお金はもったいないし、報酬を払いたくない気持もわかるが長期間引きずって追加追加で料金をひっぱる探偵社の方が良心的なのだろうか。
調査完了日まで報告を入れないとこれがクレームにならないのに、早く結果を伝えるとクレームになる。
不思議で仕方がない・・・。
いずれにしても彼には依頼者に必要以上の情報を出さないようにと念を押しておいたが、結局は金銭で契約している者同士の委任者と受任者とはこの程度の関係なのかと思うとあらためて寂しくなった。
- [2016/06/17 21:41]
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プロのカメラマン2
前回の更新からかなり経ってしまったが、続きというと顛末。
彼は持ち込みでかなりの機材を持ってきていた。
実際に腕はなかなかのものだったのだが・・・どうしても治らない癖があって・・・・
僕らの撮影はスチールでする場合は極力対象を斜め前など動いていてもきちっと捕らえられるようにする。
横から撮るとぶれるからだ。
しかし彼はちがった。
きっちりと流してくるのだ・・・。
いやはや全ての対象車両・対象、動いていて少しシャッター速度が落ちてくると確実に・・・。
そして極力感度をあげない。
確かに対象の顔も対象車両もよく写っているのだが・・・どこを歩いて居るのか、どこを走っているのか分からない(笑)
また停車中の対象車両のアングルが・・・いや・・自動車雑誌ならば間違いなく採用だが。
彼にしてみればうちのいわゆる記録写真はプロの写真ではないらしい。
結局プロのカメラマンを目指すということでうちで働くことはなくなったのだが
少し思った、プロがお金を貰ってする仕事であれば僕らの撮影はなんなんだろう?
- [2015/06/18 20:51]
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